遠足の準備 at stay home 02~配信演劇企画までの忘備録。(neco.)
※配信演劇の試行~稽古初期段階での所感、及びメモ書きからの忘備録です。
サイト上部にも情報が掲載されたが、「それでもそこにある、ひび。」という作品を現在製作中である。この作品は、配信演劇企画として立ち上がり、つい1週間前、5月12日より稽古開始した。
この作品は、5月9日に行った遠足の準備 at stay home02 での、「部屋から浮かび上がる配信演劇の試行」をベースとして着想し、稽古を開始している。始まりは、それぞれの部屋を紹介するといったワークショップ(エチュード?)からのスタートだった。普段とは違う作業であることも手伝ったのか、とても刺激的な稽古であった。
その稽古の終わり際に、「じゃあ、公演やってみる?」という声が井上氏よりあった。僕はその日手ごたえがあったので、俳優2人のスケジュールも確認。どうやら問題なさそうで、じゃあこのまま進めてみようかと、本格的な準備を開始。すでに4回の稽古を終えて、今に至る。[5/19(火) 23:52]
それからの連絡のやり取りの履歴をたどると、どうやら5月11日ごろからテキストを書き始め、タイトル「それでもそこにある。」として仮決定したらしい。タイトルについてはかなり悩みがあったが、結果的には「それでもそこにある、ひび。」と決定する。
着想としては、それぞれの部屋から浮かび上がってくる過去~現在を焦点として、アフターコロナを目指す、という内容だ。
※画像は稽古の一幕。井上大輔(足一/淡水)と内藤彰子。
配信演劇を行ったまずはじめの所感としては、「俳優が今どのように見られているのか」という焦点が、舞台演劇よりも掴みにくいところであった。
また、相手からセリフをどのように受けるのか、といったものにも、普段以上の繊細さが必要と感じる。
しかし、ひとつひとつを積み上げていくという根本的な感覚自体は舞台演劇と大きく変わらず、不思議な感覚があった。それは自分としては、とても面白い感覚であり、上演時に見たいイメージがそこにはあった。
その感覚を逃さずに、ある種の遊びも持たせて、立ち上がっていけばよい、と思う。
稽古は明日で中盤戦、もう残り5回となる。
普段と違う背景と環境である製作なのは間違いなく、今の時勢がないと行われていないクリエーションであることも違いない。
ある種の奥の手的なもの、或いは代替物として、見られるかもしれない。
しかし、僕個人としては、この距離での作品作りだからこそ見えてきたものがあり、是非、広く皆様に見ていただきたい。
この作品が、すこしでも皆様の日常に寄り添えたらいい、そんな作品になれば、とても嬉しい。
neco.
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